高配当株投資でも、時には利確が必要になるでしょう。
投資に使える資金には限りがあるので、
効率的に運用したいと考えるのは、当然です。
利確をするのであれば、ルールを決めて、
反省と改善を試みるべきです。
ここでは、いくつかの利確ルールについて考えています。
自分の利確ルールを決める際、参考になれば幸いです。
▼利確はしたくないけど、株価が上がってソワソワする人へ
▼筆者の利確事例
利確タイミングの前提
株価が上昇するパターンは以下の3つが考えられますが、
再投資を前提とした利確タイミングは、①のみです。
①ごく少数の関連銘柄だけが上がっている
②業界ごと上がっている
③市場ごと上がっている
他の②③の場合は、再投資先が特定の分野に偏り、
ポートフォリオの分散が弱まるため、おすすめできません。
利確と再投資後も、程よく分野を分散させるために、
どのパターンで値上がりをしているか、よく確認しましょう!
▼高配当株投資は銘柄分散が重要である
利確のルール案
案①:定期的に利回り上位の銘柄に置き換える
定期的に配当利回りランキングの上位銘柄を確認し、
一定の順位に入らない銘柄を利確するルールです。
株価の上昇が配当金額の上昇よりも著しい場合、配当利回りは減少しますので、
そういった銘柄を利確するのが、目的になります。
ETFなどでも採用されているルールなので、利確ルールの候補となり得ます。
ただし、高配当株の上位には、危険な銘柄が多いため、
それらを候補から除外するだけの判断能力は必要になります。
▼配当利回りランキング
案②:含み益が数年分の配当金を上回った時
SNSでたまに見かける利確ルールです。
例えば、配当金の10年分の含み益ができた場合は、それを利確して、
他の高配当株に再投資するという手法です。
この投資では、優秀な高配当株が利確される可能性があることは、
注意しておく必要があります。
株価と配当金が共に成長している場合、
配当利回りは変わらないまま、含み益だけが増えていきます。
そうすると、配当利回りが購入時と変わらない水準でも、
利確の基準に達する場合が出てきます。
優秀な銘柄を手放さないために、利確する銘柄と保持を続ける銘柄を、
あらかじめ区別しておくと良いかもしれませんね。
案③:配当利回りが一定値を下回った時
現在の株価と配当利回りを重視した利確ルールです。
保有銘柄が、高配当株と言えなくなった時に利確します。
例えば、現在の配当利回りが2.2%を下回った時に、それを利確して、
他の高配当株に再投資するという手法です。
この投資法では、利確直後に増配の可能性があることに注意が必要です。
株価が上がる要因として、業績が良かったということは多くあり、
その場合は、増配の可能性が高いと言えます。
増配後の配当金を予想でき、それでも配当利回りが悪いかどうかを、
判断できる必要がありますね。
メンタル維持の対策を忘れずに
利益を確定させると、これまであった含み益がなくなります。
含み益がなくなると、小さな下落ですぐに含み損になり、
人によっては、腰を据えた売買が出来なくなります。
含み損を抱えて、メンタルが揺らぐ方は、
是非、確定益をエクセルなどに記録するようにしましょう。
そうすると、「含み損はあるけどトータルでは勝っている」
という事実を認識でき、落ち着くことが出来ます。
面倒ですが、記録は大事です!
まとめ
ここまで、高配当株を利確するルール案を紹介してきました。
①定期的に利回り上位の銘柄に置き換える
②含み益が数年分の配当金を上回った時
③配当利回りが一定値を下回った時
①は定期的な利確ルール、②は中長期、③は短期の利確ルールと言えるでしょう。
ここに書いた以外にも、利確ルールはいくらでも作れると思いますので、
ご自分に合ったルールを見つけていきましょう!
▼筆者の利確事例
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