【注意】連続増配年数の落とし穴【高配当株投資】

資産運用

連続増配年数が長い株には、次のような注意が必要です。

・大きな増配に慎重
・利回りが低い銘柄が多い

それぞれの注意点を理解した上で、購入を検討するようにしましょう。

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連続増配年数とは

「連続増配年数」とは、配当金を増配し続けている年数です。

業績が伸びていないと、増配を続ける事は難しいため、
その年数が長い分だけ、安定している良い会社だと判断できます。

また、連続増配年数が長い会社は、
株主への還元意欲が高いと言えるため、信頼感にもつながります。

 

▼そもそも配当金とは?

 

以上より、継続年数が長いだけ良い投資先と考えられますが、
少しだけ、注意すべき点も存在します。

以下で、連続増配年数の注意点について説明しますので、
投資を検討する際に、参考にしていただければと思います。

連続増配年数の注意点

大きな増配に慎重

会社が「増配」を継続的に実施するために、
大きな増配には慎重になっている点が、注意点として挙げられます。

来年は、今年よりも多くの配当金を出さないと継続が途絶えるため、
思い切った増配が難しいのは、想像できるでしょう。

 

ここで、全業種における平均増配率は、以下のとおりとなっています。

2017-2021年の平均値:12.1%
2017-2021年の中央値:6.8%

これは「2017-2021年の期間中、毎年○%増配し続けた。」という意味です。

この値は、減配した銘柄も多く含んだ値です。
それらを除き、「増配」を前提とするなら、もっと高い値となるでしょう。

 

次に、連続増配年数TOP3銘柄の平均増配率は、以下のとおりです。
(2017-2021年)

花王:6.97%
SPK:4.11%
三菱HCキャピタル:18.34%

三菱HCキャピタルが、優秀な増配率である一方、
花王とSPKは、そこまで増配率が高くないことが分かります。

 

このように、増配率が優秀でない銘柄も、
連続増配年数が長い銘柄に含まれているので、注意が必要です。

投資成績を振り返った時に、「配当維持」や「軽微な減配」をしながらも、
力強く増配した銘柄の方が、成績が良かった!なんてことになりかねません。

 

▼参照データ

増配率データがあった、2017-2021年のみに着目している点はご注意ください。
他の期間で区切った時に、必ず同じ結論になるとは限りません。

利回りが低い銘柄が多い

連続増配年数が長くなると、今後の増配も見越して買われるため、
現在の配当利回りは低くなる傾向にあります。

 

連続増配年数TOP3銘柄の配当利回りは、以下のとおりです。
(2023年1月執筆時現在)

花王:2.85%
SPK:3.05%
三菱HCキャピタル:4.76%

配当利回りに優秀さを感じるのは、利回り4%付近からなので、
花王やSPKについては、直近の配当金の魅力が低いです。
(利回りの基準には個人差あり)

 

魅力的な簿価利回りに到達するには、5~10年かかるため、
それ以上の長期目線で購入を検討しなければなりません。

中期目線で購入した場合、「配当維持」や「軽微な減配」をしながらも、
購入時の利回りが高い銘柄の方が、受け取り配当総額が多かった!なんてことになりかねません。

まとめ

ここまで、連続増配年数が長い株に関する注意点を説明してきました。

・大きな増配に慎重
・利回りが低い銘柄が多い

 

増配年数が長い会社が優秀であることは想像しやすいですが、
何も考えずに購入すると、思っていたパフォーマンスが出せないこともあります。

今回の説明を参考に、期待するパフォーマンスが得られるかを考え、
落ち着いて購入を検討するようにしましょう!

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