高配当株投資は、キャッシュフローを強化するための投資です。
そのため、長期投資を前提として、株価が上がっても積極的には売却しません。
そうは頭で分かっていても、株価が上がるとソワソワしてしまいますよね!
株価が上がってソワソワした時は、投資方針などを見直す良い機会になります。
落ち着いて投資方針の振り返りをしてみましょう。
高配当株に投資をする理由
「投資」を大きく分けると、2パターンに分類できます。
・キャピタルゲイン(値上がりによる利益)を狙う投資
・インカムゲイン(保有するだけで得られる利益)を狙う投資
高配当株投資については、インカムを狙う王道手法です。
自分の投資目的が、「インカムゲイン」狙いであること、
すなわち、キャッシュフローの強化であることは、しっかり理解しましょう!
利確と再投資の是非
インカム狙いの高配当株投資でも、キャピタルゲインを放棄するわけではありません。
ただし、利確をする機会はかなり稀であるのが、共通の認識だと思います。
ここでは、利確に心が揺らいでいる時に考えてほしいことを記載します。
コストに見合うリターンを得られるのか
もし利確をするのであれば、自分のルールを決め、
それを確実に実行し、そして改善を繰り返さなければなりません。
高配当株投資が、仮に「80点」の投資法だとすると、「100点」を目指すにあたり、
「60点」になるリスクを負いつつ、試行錯誤を繰り返すことになります。
そのようなリスクや時間的コストを負ってまで、
無理に売買を繰り返す必要があるかは、考える必要があります。
高配当株投資は、「やる」か「やらない」かは大きな差がありますが、
高配当株投資をやっている人同士には、大きな差は生まれにくいです。
(優秀な高配当株は多くないので、保有銘柄が似通ってきますからね!)
「やっている」だけでも、十分優秀な行動がとれているので、
完璧を求めすぎて、効率が落ちないように注意しましょう。
増配を無視していないか
高配当株投資は、株価の上昇よりも、増配を喜ぶべき投資です。
増配に伴って、目標までの投資額が減るため、
増配の期待が持てる状況での利確は、思っている以上にうま味はありません。
極端な例ですが、株価が1.5倍になって利確した銘柄が、
その後の増配で、配当金が2倍になれば利確失敗になります。
高配当株投資のゴールの指標は、
あくまで「配当金額」であることは忘れないようにしたいですね。
セクターに偏りが生まれないか
株価の上がり方は、以下の3パターンが考えられます。
①ごく少数の関連銘柄だけが上がっている
②業界ごと上がっている
③市場ごと上がっている
このうち、利確があり得るパターンは、①だけです。
②、③のパターンの値上がりの場合、
利確後の投資先が、値上がりしていない業界や、
値上がりしていない特定銘柄になり、偏りが生じます。
長期投資では、セクターに偏りがないように、
広く分散させて投資することが、教科書どおりの方法です。
不格好なポートフォリオにならないために、
どのパターンの値上がりかを意識し、判断するようにしましょう。
おわりに
投資をしていると、株価に目が奪われてしまいますが、
高配当株投資で着目すべきは、配当金の増減です。
高配当株投資家で日々株価を見ている人は、
それが「娯楽」の位置づけになることを理解しましょう。
もし「娯楽」と感じられないのであれば、
ソワソワしない分、YouTubeを見る方がマシかもしれません!
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