「お金で失敗したくない」と思う一方、お金と向き合う人は少ないです。
短期的な欲に負けて、不要なものを買うことは多々ありますし、
見栄を張るために、高価なものを買うことも少ないでしょう。
それらの結果は、すべてあなたの「資産額」に反映されます。
「お金」は、雑に扱っていいものではありません。
純資産70憶円に至った著者が、如何にお金と向き合ってきたか、
生々しくも本音でつづられたのが、この一冊です!
著者「与沢 翼」と本書について
著者は、投資家・実業家です。( 1982年11月11日生まれ )
早大在学中より、2度の企業を経てメディアに登場するようになりました。
当時は、「秒速で1憶円稼ぐ男」として脚光を浴びていましたが、
その後、無一文にまで転落してしまいます。
現在では、純資産70憶円を形成するまでに復活しており、
これまでの過程で感じてきた、お金と幸せに対する結論を
本書では、述べています。
また、執筆時は「コロナ禍」という時代背景があります。
この禍に関して、何を考え、どう捉えるべきかについても述べています。
本書の要約
序章:「欲望の日々」から学んだこと
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本書では欲望について、
「ブラックホールのように大きく増幅」していくものと述べられています。
確かに、1つのブランド物を大事に使い続けている人のイメージは浮かばず、
たくさんのブランド物を買い揃えている人のイメージは容易にできます。
また、異性に関する欲も同じもので、
素敵な芸能人のパートナーが居ても、浮気をする人がたびたび報道されていますね。
このような、欲望に囚われた生活をしていたら、資産の形成は出来ません。
際限のない欲望の「ブラックホール」には近づかず、
ある程度のラインで満足すること、満足できるようにすることが大事であることが、
本章では述べられています。
ここでの意図は、「禁欲」ではなく、欲望の「暴走を止める」ことです。
第1章:お金とは何か?
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これまでに、「お金が何か?」と疑問に思った人は、かなり少ないと思います。
しかし、お金を求めて、人生の時間を捧げているのですから、
ここで、一度、考えてみましょう。
お金は、「価値の保存」「交換」「価値の尺度」の3つの機能があります。
それぞれの機能の説明については、下記の外部サイトが参考になります。
本書では、お金の3つの機能の内、「価値の保存」が重要であると説明しています。
お金は、腐るものではないので、蓄えることが可能です。
蓄えがないと、今日を生きるのが精一杯で、危機が来たら潰されてしまいます。
逆に、好機が来た際は、蓄えを使って、大きく挑戦することが可能になります。
危機を乗り切り、好機を生かすために、お金の「価値の保存」機能を
積極的に利用していきたいですね。
お金とは、「価値の保存」「交換」「価値の尺度」の機能がある便利道具です。
第2章:お金を守る
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お金を蓄えるにあたり、「支出」には注意を払う必要があります。
本書では、世の中の宣伝広告のことを「99%がハニートラップ」と表現しています。
企業は、商品を売らなければなりません。
なので、商品がより良く見えるように、考え抜いて広告を作成します。
そのような広告に心引かれ、
必要としないものまで買っているのであれば、お金を守ることはできません。
また、本書では次のことも述べられています。
「大手ほど人をカモにしている」
「だからこそ彼らは長年生き抜いてくることができた」
よくCMで目にする商品であれば、
なんとなく「信頼できる」と錯覚をしてはいないでしょうか?
先日、携帯メーカーのNTTドコモから、低額の料金プランが発表されました。
政府の圧力が発端で、各社、料金プランの値下げ合戦が始まりましたが、
それまでは、通信料が高いことを指摘されていました。
「有名だから」「大手のブランドだから」と妄信してはいけません。
本当に価値を感じるものに、よく吟味の上、支出を許すべきです。
第3章:お金をつくる
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一部の例外を除き、貯金だけでお金持ちになることはできません。
副業や投資を行い、お金をつくる必要があります。
お金を守り、蓄えた軍資金を基に、挑戦をします。
本書では、「大きく起業するとほぼ失敗する」と述べられています。
脱サラ開業ではなく、まずは副業などで稼ぎ始めることをすすめています。
また、心構えとしては、期待しすぎないことが述べられていますが、
これについては、私も全く同意見です。
私自身、ご覧いただいている本ブログを、副業の1つとしていますが、
現状、ほとんど稼げていません。
しかし、参入時に大きな期待もしていなかったので、
絶望することなく、続けることができています。
同時期に始めたブロガーで、更新しなくなった方は、本当に多く見かけます。
( 冗談を抜きにして、本当に多いです。 )
稼げることを期待しすぎて物事を始めた人は、絶対に続きません。
期待しすぎず、続けることで、好転のチャンスを掴むのです。
第4章:お金を増やす
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お金がつくれたら、コストを下げて売り上げを伸ばす必要があります。
従って、生活水準を上げずに、維持する必要があります。
生活水準を上げずに行うことは、「再投資」です。
これは、ビジネスでも投資でも同じです。
利益が出たら再投資、また利益が出たら再投資… と続けていくと、
雪だるま式に資産が増えていきます。
本書では、この再投資による「複利効果」こそ、
真のお金持ちになれる唯一の方法と述べられています。
「複利」は、アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ力です。
活かさない手はないでしょう。
第5章:お金に愛される生き方
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お金は、人生の多くの時間を捧げて手に入れるものです。
決して、雑に扱っていいものではありません。
本書では、「お金を我が子と同じように捉える」、
「それぐらい真剣にお金と向き合いなさい」と述べられています。
「可愛い子には旅をさせよ」というように、お金にも旅が必要です。
投資に出すことであったり、ビジネスの軍資金にすることですが、
旅先は、我が子を送る気持ちで、真剣に考えなければなりません。
本書では、お金に愛されるために最も重要なことは、
「大切な家族を守り、好きな人と全力の仕事をし、
自分がやりたいことだけを選んで生きていく。」ことだと述べています。
守るべきもの、最高パフォーマンスの仕事、自分自身の価値観を持つこと。
いずれも欠かすことはできません。
お金と真摯に向き合い、先に述べた重要なことを持っているのであれば、
後は、行動あるのみです。
「行動を起こし、失敗をして、小さな傷をたくさん作る。
その積み上げによってしか、人間は変わることはできない。」
著者の言葉を忘れず、行動を続けていきたいですね。
本書のレビュー
本書の良さは、内容の「生々しさ」「現実味」です。
一般論をまとめた書籍は多く存在しますが、この本は違いました。
本書でも、お金に関する、いくつもの結論が述べられていますが、
そのどれもが、著者の体験と振り返りから生まれたものです。
本書を読むことで、各結論に、リアルさを感じることができるでしょう。
今回の記事では、「要約」という形で、書籍の内容に触れましたが、
正直、全く伝えきれていません。
それほど、濃い内容だったと感じています。
なお、本書で述べられている「結論」自体については、他の書籍と大差はないです。
「貯めること」「守ること」「稼ぐこと」「資産を買うこと」などが重要であり、
そのことは、この一冊だけでも十分理解することができます。
「〇○すべき」や「△△してはいけない」など、
結論だけを並べている書籍では満足できない方には、特におすすめです。
逆に、結論だけを抑えたいという方には、
「本当の自由を手に入れる お金の大学」がおすすめです。
イラスト豊富&フルカラーで、視覚的にかなり分かりやすいです。
( ポップなイラストなので、外出先で読みづらいのが難点です。)
それでは、最後までありがとうございました!
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