「アッパーマス層」は、純金融資産が3,000万〜5,000万円未満の世帯です。約8割の世帯が1つ下の「マス層」に属する中、32歳でアッパーマスに到達できたのは、かなりレアな存在です。自分で言うのもなんですが。
資産階層については、野村総合研究所でもう少し詳しく述べられていますので、気になる人はチェックしてみてください。
この投稿は、アッパーマス到達までを振り返ることで、それを目指す人の参考になればと思って書いています。給料+投資利益だけで到達しましたので、副業で稼いで到達した人や、謎のインフルエンサーよりは参考になるかなと思っています。
家庭は、私と専業主婦の妻と1歳の子供の3人家族なので、資産形成最強のDINKs(子供のいない共働き夫婦)でもありません。
それでは、自分語りにどうぞお付き合いくださいませ。
資産推移と状況

2017年4月:数十万円(新卒入社)
2018年4月:140万円
2019年4月:270万円(投資開始)
2020年4月:130万円+株260万円(コロナショック)
2021年4月:100万円+株470万円
2022年4月:400万円+株670万円(妻の資産も合算)
2023年4月:200万円+株1,390万円
2024年4月:200万円+株2,180万円(株価暴騰)
2025年4月:100万円+株2,560万円
2025年7月:200万円+株2,800万円(アッパーマス)
現金は100万円を目安に持っておき、他は株に全振りです。最近は、現金の割合を増やそうと追加投資を控えていますが、それまでは、給料とボーナスをガンガン追加投資していきました。
通常より早いアッパーマス到達の裏には、それなりの特殊な状況がありますので、次にそれを書いておこうと思います。参考程度にご覧ください。
コロナショックのタイミング
YouTube動画をきっかけに2019年末に投資を始めて、2020年2月3月の暴落を経験しています。当時はスイングトレードもしており、その損失は14万になりました。
ここで投資を辞めていたら不幸話でしたが、高配当株投資にも手を出し始めていた時期だったこともあり、安い値段で株をゲットする絶好の機会となりました。
投資を開始した序盤は投資額が少ないので被害も少ないです。その状態での暴落は安く株を買えるチャンスであり、経験を積めるチャンスになりました。
株価暴騰
大暴騰の時に、株をいくら持っていたかで生涯パフォーマンスが大きく変わります。2023年~2024年にかけては、以下の理由で株価が暴騰しました。
【ChatGPTより】
円安+企業収益改善+株主還元強化+海外資金流入+AI/半導体需要+歴史的割安感、これらが重なった「複合要因」で上昇しました。特に東証のPBR改革と海外勢の買い越しが決定打となり、2023~2024年の日本株ラリーにつながりました。
新NISAから投資を始めた人は、この暴騰にはほとんど乗れていませんが、始めた人だけがチャンスを掴むことができます。焦らずに市場に居続ける事が大切だと考えています。
株に全振りできた
先に述べた「安く株を買えるチャンス」も「株価暴騰」も、活かすためにはまとまった資金が必要です。チャンスが来た時に全力で投資していることが、大きなリターンにつながります。ただし、この特殊な状況は、暴落に巻き込まれていたら真逆の結果になっていたので、積極的におすすめすることはできません。
全振りできた背景は、お金の使い道について妻に了承を得ていたことと、投資について知識をつけていたことがあると思います。この状態にしておくことは、チャンスに備えるという点でおすすめできます。
ただ、次の記事にも書きましたが、追加投資の無力さから現金に魅力を感じるようになりました。暴落への備えや、FIRE直後の生活に現金が必要なので、今後は現金を増やすようにシフトしようと思っています。
投資の方針
長期高配当株投資をしています。配当利回り、連続累進配当年数、企業の配当方針、割安感、業種などから購入する銘柄を決めており、購入時の前提が大きく崩れた時などに売るようにしています。
つまり、生涯配当金を貰い続けるような投資方針ではなく、配当周りの評価を軸にした売買をする投資方針です。
投資利益の割合

投資利益:約1,350万円
給料 :約1,650万円(内400万円は妻)
給料由来の資産と投資利益由来の資産について、その割合を計算しました。ここまでの話からもわかるとおり、投資利益の割合が大きく占めています。
とは言え、特別稼いでいるわけではないのに給料由来の資産割合も大きく、支出を抑えることも非常に有効であることが分かりました。
投資利益の推移と内訳

評価益:約710万円
確定益(キャピタル):約410万円
確定益(インカム) :約230万円
高配当株投資ではありますが、値上がりによる利益が1,120万円となりました。高配当株投資は、配当金をチマチマ集めるようなイメージがありますが、株価の増減の方が配当利回りより大きいです。配当金が利益を底上げしてくれるのは間違いありませんが、決して株価を無視していい投資ではありません。
所感
アッパーマス到達を知った時、大きな達成感と充足感がありました。1,000万円に到達したことは記憶にもないレベルですが、3,000万円の到達は別格でした。「アッパーマス」という表現も気に入っており、普通から抜け出して特別になれた気がしました。
資産形成の目標としてよく挙げられる「3,000万円」ですが、目指す価値は確かにあったと思います。